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11:50 - 12:30

Amazon Aurora DSQL アーキテクチャー詳細

セッションスピーカー

新久保 浩二氏 アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 データ事業本部スペシャリストソリューション本部 シニア PostgreSQL スペシャリストソリューションアーキテクト

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Amazon Aurora DSQL is now generally available - AWS

「Amazon Aurora DSQL」セッションの内容を技術的な観点から整理・要約したレポートです。

Aurora DSQLはOLTP向けに設計されたPostgreSQL互換の新しいサーバレスデータベースで、トランザクション処理の強さとスケーラビリティが特徴です。

2025年5月(GA)しています!!

セッションまとめ(聴講内容の整理)

Aurora DSQL とは?

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Aurora DSQLは、PostgreSQL互換の完全マネージドな分散型データベースで、以下のような特徴を持っています

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主なアーキテクチャ構成

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Aurora DSQL は以下の5つのコンポーネントに分かれていて、用途ごとに分散且つ、スケーラブルな設計になってます!!

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コンポーネント 役割
Session Router クライアントからの接続受付(エンドポイント)初期ルーティング(Fleet)
Query Processor SQL実行・トランザクション管理(多数のウォームプールから割当)
Adjudicator トランザクション整合性の判定(OCC: 楽観的同時実行制御)
Journal トランザクションログ(Durabilityの確保)
Storage 永続化ストレージ(MVCCによりバージョン管理されたデータを保持)

書き込みの流れ(INSERT・UPDATE)

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トランザクション開始からコミットまでの流れは以下の通り

ポイントは「COMMIT直前まではローカルで完結する」という設計です!!

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  1. BEGIN実行→Query Processorが割り当てられる(この時点でグローバル時刻を取得)
  2. INSERTとUPDATEはローカルバッファに蓄積(他コンポーネントと通信なし)